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「やっ…!離して!離して!」
足をバタバタを動かして必死に抵抗するが、所詮は少女の力
屈強な男の力の前では些細なモノだ
「じゃ、いくぞ。」
「や、やめろ!姉ちゃんを離せ!」
冷龍が男の服を掴んで、無理矢理止めようとする
「テメェが離せ!クソガキッ!」
が、もう一人の男に蹴り飛ばされてしまった
「づあぁッ!」
手加減なしの蹴りを浴び、砂埃を上げて地面に叩きつけらる冷龍
「そのガキはもう放っておけよ。さっさとボスの所に帰るぞ。」
男達は冷龍を一瞥すると、さっさと行ってしまった
「く、くそ…くそぉ!」
痛みを堪え、冷龍は何とか立ち上がる
「だ、誰か!誰か姉ちゃんを助けてくれ!誰か!」
そう言いながら、周りの村人達を見回す
だが、誰も冷龍と目を合わそうとしなかった
「助けるなんて無理だ…。」
村人の一人が小さく呟いた
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