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青年の強さに恐怖した者達が、ハチノコを散らすように、武器を放り投げて逃げ出していく
それを追わず、青年は勢いそのままに豪邸の中へと飛び込んだ
「入ってきたぞ!」
「生かして帰すな!」
豪邸の中にも、まだまだ敵はいるようだ
青年は武器を握りなおし、襲いくる敵を迎え撃つ
…銃声、怒声、叫び声、それらを聞き付けた村人達が、豪邸の周りに集まり始める
「な、何が起きてんだぁ?」
「何でもよ、厳じいさんとこにいた流れ者が一人で乗り込んだらしいぜ。」
「本当かよ…また一つ、墓石を作らにゃならんじゃないか。」
集まった村人達がガヤガヤと話しをしている
中の様子は気になるが、入り込む勇気はないらしい
「はいはいどいたどいたぁ!」
威勢のいい声と共に、少年と老人が人混みに割って入る
…冷龍と冷巌だ
二人は穴のあいたボロボロのヘルメットを被り、農具を手にしている
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