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「お、おい、その格好は何だよ?」
「見ればわかんだろ。武装してんだよ。これからここに乗り込むんだ。」
冷龍のその言葉を聞いて、村人達はどよめく
「乗り込むって…お前んとこにいた流れ者も乗り込んでんだろ?」
「ああ…アイツに姉ちゃんを助けてくれるように頼んだんだ。でもよ…やっぱり余所の人間にだけ、危険な真似をさせる訳にはいかねぇんだよ。」
青年に全てを託し…自分達はただ待つ…
それは余りにも無責任であると、彼は思ったのだろう
これは、そんな彼が自分なりに考えた末の行動だった
「じゃ、行こうぜ。爺ちゃん。」
「ああ、こんな老いぼれでも弾避けぐらいにはなるだろうて。」
二人は村人達に背を向け、豪邸の門をくぐろうとする
「待ってくれ!」
その時、一人の村人が二人の前に出て来た
「俺も行くよ。このまま奴らに死ぬまで従うより、奴らと戦って死ぬ方がいい!」
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