解放の銃声

19/25
前へ
/44ページ
次へ
「…そうだな。確かにそうだ。」 「俺も行くぞ!」 「俺も!」 村人の言葉を聞いて、他の者達も声を上げる やる気になった村人達は一旦家に戻り、それぞれ武器になりそうなモノを携え、再び豪邸の前に集う 「よしッ!ここを…!この村を奴らから解放させるッ!行くぞぉー!」 「うおぉぉぉーーッ!」 冷龍を先頭に、村人達は一斉に豪邸の庭へとなだれ込む 目の前には大量の敵が……いなかった いや、正確にはいる…いるといっても、全員死んでいるが 「じ、爺ちゃん、これは…!?」 「あ、ああ…どうやら、お前達が拾ってきたあの青年は、相当の手練れだったようだな…。」 冷巌が豪邸を見上げ、そう呟いた …豪邸の最上階 そこにはこの家の中で最も大きな部屋があった その部屋の中心にはキングサイズのベッドが置いてあり、その傍には連れ去れた冷蘭と敵の親玉『トーレス』の姿があった
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加