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バタンッと音を立てて、部屋の扉が開かれた
「ボスッ!し、侵入者が…ぐあぁぁ!?」
見張りの男が血飛沫を上げてバタリと倒れる
その男の背後には、剣を振り下ろした青年の姿があった
「あ、あなたは…!」
「ここにいたか…助けにきた。」
刃の血を振り払い、青年は部屋へと足を踏み入れる
「たった一人でここまで…!俺の部下を全員片付けたのか!?」
すぐに片が付く…そう思っていたトーレスには、正にこれは青天の霹靂だった
「彼女を離して貰おう。」
青年がトーレスに歩み寄る
「ちぃッ!近づくんじゃねぇ!」
「えッ!きゃあ!?」
トーレスは冷蘭を左腕で羽交い締めにし、持っていた銃を取り出す
「それ以上近づいたら、この小娘撃ち殺すぞ!」
銃口を冷蘭の頭に突き付け、トーレスは青年に脅しかける
「………………。」
青年はトーレスの要求通り、それ以上近づこうとはしなかった
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