解放の銃声

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ドゥゥン…! 部屋に鳴り響く、一発の銃声 「づぁぁぁ…ッ!」 トーレスが苦悶の声を上げるのと同時に、冷蘭はその腕から解放された 「な、何が…!」 冷蘭が目を開くと、そこには右手の人差し指を失い、うずくまるトーレスがいた 青年がトーレスに剣の切っ先を向けている その切っ先には、穴が空いていた 穴から硝煙が漂っている…それは銃口だったのだ 「こっちへ。」 青年の言葉を聞き、冷蘭はその背後に隠れる 「くっ、くそ…!何なんだソレは…!剣じゃねぇのかッ…!?」 「剣銃だ。剣銃フリーガン…それがコレの名だ。」 剣と銃が一体となった武器…フリーガン その銃口を、再びトーレスに突き付ける 「ふざけた武器持ちやがって…!」 トーレスは青年に気づかれぬよう、隠し持っていたもう一丁の拳銃に手をかける 「死…ねぇ!」 ドゥンッ…! トーレスが拳銃を抜くよりも速く…青年はその眉間を貫いた 「かッ…あ…。」 短い呻き声を発した後、トーレスは倒れ、動かなくなった
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