7人が本棚に入れています
本棚に追加
ドゥゥン…!
部屋に鳴り響く、一発の銃声
「づぁぁぁ…ッ!」
トーレスが苦悶の声を上げるのと同時に、冷蘭はその腕から解放された
「な、何が…!」
冷蘭が目を開くと、そこには右手の人差し指を失い、うずくまるトーレスがいた
青年がトーレスに剣の切っ先を向けている
その切っ先には、穴が空いていた
穴から硝煙が漂っている…それは銃口だったのだ
「こっちへ。」
青年の言葉を聞き、冷蘭はその背後に隠れる
「くっ、くそ…!何なんだソレは…!剣じゃねぇのかッ…!?」
「剣銃だ。剣銃フリーガン…それがコレの名だ。」
剣と銃が一体となった武器…フリーガン
その銃口を、再びトーレスに突き付ける
「ふざけた武器持ちやがって…!」
トーレスは青年に気づかれぬよう、隠し持っていたもう一丁の拳銃に手をかける
「死…ねぇ!」
ドゥンッ…!
トーレスが拳銃を抜くよりも速く…青年はその眉間を貫いた
「かッ…あ…。」
短い呻き声を発した後、トーレスは倒れ、動かなくなった
最初のコメントを投稿しよう!