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「貴方の…貴方の名前を教えてくれませんか!?」
そういえば、青年は名乗るのを忘れていた
「…シロガネだ。黒羽 シロガネ。それが俺の名だ。」
名乗り終えた青年…シロガネは、再び前を向き歩き出す
「ありがとう!ありがとう、シロガネさん!」
彼は旅人…同じ場所には留まらない
冷蘭はそう悟った
悟ったからこそ、今は背を向ける彼に力一杯手を振って、感謝の言葉を叫び続ける
シロガネはただ歩く…己の欲望のためだけに人々の自由を奪う者を、裁くために
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