ならず者

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荒れ果てた大地の上で、向かい合う半裸の二人の男 「ラウォンよ…天に還る時が来た…。 「うぬぬ…ケンジロウ…!」 半裸の二人は互いに構える どうやら拳法家のようだ 「天に滅せい!ケンジロウ!」 片方の、老け顔の大男が拳を振り上げる その瞬間… 「邪魔だボケがぁ!」 二人に降り注ぐ銃弾の雨霰 あっという間に蜂の巣にされ、二人は絶命した その亡きがらの上を、バイクに跨がった男達が疾走する 暴力が支配する大地『ロストワールド』…国家の機能を失い、法を失い、人権を失ったこの地には、ピッタリの名前だ 一秒先の命すら保証されることのない大地を、今日も無法者どもが我が物顔で闊歩する 今日も誰かの自由が奪われているのだろう…そんな時にシロガネは またしても行き倒れていた
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