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……ザッ…ザッ……ザッ……
朦朧とする意識の中で、青年はこちらに近付いてくる二つの足音を捉える
「ッ!見…!?人が…れて…!」
「何だ…?生き…のか?」
声と言葉はハッキリと聴こえないが、声色からして少女と少年だろう
「ッ……………。」
足音は段々と近付いてくるが、青年は二人の姿を確認する前に、意識を失ってしまった
…
……
………
声が聞こえる…
「変な銃を持ってんなぁ、コイツ。こんな銃身の長い回転式拳銃(リボルバー)見た事ねぇや。柄も妙な形してるし。」
「ホルスターから抜くなよ。人の物なんだからな。」
「分かってるよ。」
「武器を持ってるから…この人は賞金稼ぎかしら?」
「じゃねーの?とても盗賊には見えねぇし。」
聞いたような声が二つと、全く知らない声が一つ、青年の耳に入ってきた
ここで青年は『自分が目を閉じている』事に気付き、瞼を開き、半身を起こした
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