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「俺は君に恩がある。…断る理由はない。」
シロガネの言葉を聞いて、ミリーの表情がパアッと明るくなる
「それじゃあ、町に来てくれるんですね!」
行き倒れるような男が役に立つのか…普通なら疑うところだが、ミリーは喜んでいた
ジョンも主人が喜んでいるのを見て、一緒に喜ぶ
「ワンワン!」
尻尾を振りながら、ジョンがミリーの頬をペロペロと舐める
「きゃはは、ジョン。くすぐったいよぉ。」
愛犬と戯れるミリーの笑顔見て、シロガネは思う
この笑顔を奪おうとする者がいるのなら…俺は躊躇うことなく撃つ…と
「町へ案内してくれ。」
スッと立ち上がり、シロガネはミリーに手を差し出す
その手を取って、彼女は立ち上がった
「ええ、ついて来て下さい。」
そう言って、彼女は前に歩きだした
シロガネはその後ろについていく
前方には町が見える…それなりに大きい
あれがミリーの住んでいる町なのだろう
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