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そう思ったシロガネだが、口には出さなかった
彼女は恩人だ…いきなりそんなキツイ事を言える訳がない
(まあ…何かあれば、俺が守ればいいだけの事か…。)
心の中で呟き、シロガネはフリーガンをチラリと見た
…しかし、シロガネが言わなくとも、ミリーは自分の考えが甘かった事に気づくだろう
間もなく、災厄が彼女を襲うのだから…
ブォンブォンとけたたましい音が、二人の耳に入ってきた
「何だ…?」
音のする方角に目をやると、そこには砂埃を巻き上げながら、六台のバイクがこちらに向かって迫ってきていた
「ワンッ!ワンッ!」
ジョンが激しく吠える
「!…彼らだわッ!」
「奴らが君の町を脅かしている無法者どもか。」
バイクはグングンとスピードを上げて、二人と一匹に迫りくる
そして、銃声が鳴り響き、シロガネの足元の砂が弾けて舞い上がった
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