ならず者

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「グゥゥゥ…ワンワン!」 ジョンがミリーを守るために、唸り声を上げて威嚇する 「うるせぇ犬だな…静かにしてろ!」 モヒカン頭の男がジョンに蹴りを入れる 「ギャンッ!」 思い切り蹴り飛ばされたジョンは、地面にたたき付けられた 「ジョン!?」 「お嬢ちゃ~ん、犬の心配してる場合じゃないぜ~。」 その隙に、チャラそうな男がミリーに近寄り、彼女を抱き抱えた 「いやッ!離して!シロガネさんッ…ジョンッ…助けて!」 「グルル…!」 主人の危機を察知して、ジョンはヨロヨロと起き上がる 先ほどの蹴りで何本か骨が折れたのだろう…苦しそうだ しかし、それでも…ミリーを守るために、ジョンは男達に飛び掛かった 「うぎゃあ!?」 ミリーを抱き抱えている男の足に、その牙を突き立てる 「イテェ…!クソ!離れろ!離れろよ!」 足を振り回して、ジョンを離そうとするも…ジョンは離れない それどころか噛む力はより一層増してきた
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