解放の銃声

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「こらッ!名前を聞く時はこっちから名乗るのが常識でしょ!」 少女が再びピシャリと少年を叩く 「んだよ~…なんでこっちから…しゃあねぇな、俺は冷龍。こっちのじいちゃんは冷巌。んで…」 「私は冷蘭っていいます。」 恐らく現地人であろうこの三人 共通の冷という名は姓なのだろう 「俺は…」 名前を教えて貰った礼に、青年も名乗ろうとした その時… バンッと音を立てて、家の扉が勢いよく開かれた 「邪魔するぜぇ。」 入ってきたのはガラの悪い三人組の男 全員、銃器で武装している 「…何の用じゃ?」 男達見て、冷巌は思い切り顔をしかめる 「はっ、わかってんだろ?税の徴収だよ。」 「そんな…!私達はちゃんと今月分支払いましたよ!」 「あれっぽっちじゃ足りねーんだよ。…ん?」 三人組のリーダーらしき男が、壁に掛かった青年の武器を発見した
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