解放の銃声

7/25
前へ
/44ページ
次へ
「おいッ!こいつは銃じゃねーか!武器の所持は禁止しただろうがッ!」 男は肩にかけた銃を抜き、冷巌にその銃口を突き付ける 「ま、待てよ!コレは…」 「俺のだ。」 冷龍が言い終わる前に、青年は自身の武器を掴みとる 「あ?何だ、テメェ。」 「こ、こいつはそこの荒野で行き倒れてたから、俺達が助けたんだよ。」 「行き倒れ?」 訝しげな表情で、男は青年を見遣る 「どうするよ?リーダー」 手下の男が問い掛ける 「ぱっと見、食い詰めの賞金稼ぎかなんかだろ。放っとけ。」 リーダーの男は青年から視線を外し、冷巌を睨みつける 「明日まで待ってやる。出せるモンは全部寄越せ。でなきゃ…皆殺しだ。」 ニヤリと笑った後、三人組は家から出ていった 「今の奴らは?」 「…アンタには関係ねぇよっ。」 青年の質問に、冷龍は冷たく返した
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加