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「龍、また失礼な事を…。」
冷龍を窘める冷蘭だが、先ほどまで見せていた可愛らしい笑みは、完全に消えていた
「まあ、大体察しはつくがな…。」
青年には奴らが何者なのか、なんとくではあるがわかっていた
「じゃあ聞くなよっ…!」
その言葉でさらに機嫌が悪くなる冷龍
「…王じいさんとこの畑仕事手伝ってくる。明日までに少しでも稼がねぇと…。」
そう言って、彼は立ち上がり、家から出ていった
「私も行くわ。おじいちゃん、留守番お願いね。」
「ああ…行ってらっしゃい。」
冷龍に続くように、冷蘭も仕事に行ってしまった
小さな家の中で、青年と冷巌が二人きりになる
「若いの。」
すると、冷巌が青年に声をかけてきた
「…何だ?」
「お前さん、さっきの奴らが何なのか…察しがついていると言ったな?」
「ああ、言ったが…それが何か?」
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