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｢…お前さんの察しの通りじゃよ。｣
冷巌の表情が途端に暗くなる
｢奴らは半年ほど前に突然やって来たんじゃ。武装してな…。｣
｢ワシらには対抗する術などなく、あっという間に占領されてしまった…。｣
｢それからは毎月、奴らに税を支払わなければならなくなった…。逆らった者、払えぬ者…皆殺されてしもうた…。｣
｢蘭と龍…あの子らの父、つまりワシの息子も、奴らに逆らったがために殺されてしまったんじゃ…。｣
｢…おのれ！おのれ、『トーレス』め！｣
冷巌は心底悔しそうな表情を浮かべ、床を殴りつける
『トーレス』というのは親玉の名前だろう
｢それで…アンタ達はこのまま服従しつづけるつもりか？｣
｢そんなつもりはない！そんな…つもりはないが…奴らをどうする事も出来ない…出来ないんじゃ…。｣
握りしめた拳をさらに強く握りしめる
｢…お前さん、早めにこの村から出ていくといい。奴らに本格的に目をつけられる前に…な。｣
青年に忠告した後、冷巌は黙ってしまった
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