盾と槍

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吸い込まれたかと思うと目の前には大きな橋が現れた 後ろを向くと巨大な門 目の前にはどう見ても城があった 足元を見ると仄かに光る石に剣が刺さっていた 「コレに触れれば帰れるようだ・・・」 退路の確認を済ませると 武器を探す 「何か探さないと・・・」 そう思い城の方へ歩みを進めると 「ん?」 城の門の脇道から十人程武具を振りかざして走ってくる 見ると皆ゾンビの様に痩せ細って男女の区別すらつかない 「わぁあ!?」 とっさに逃げようと身構えるが放心した様に上を見上げる 「なんだアレは・・・」 突如空から羽と鱗を持った生き物が ゾンビの様な奴らに襲いかかったのだ 巨大なソレは口から火を吐き 黒焦げのゾンビ達を足でひっ捕まえて城の影へと姿を消した 「飛竜?動かなかったから気がつかれなかったんだ」 空を仰ぎながら恐怖に震える 「あいつ・・・物凄い力を感じた、なんだ?」 考えながらも城の中へ行こうと歩き始める ガギ! 足に鉄製の物が当たる音で下を見る 「折れた剣か・・・何もないよりマシかな?」
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