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庵乃と荊はすぐにワゴンに移動した。
「今日は牛丼か」
「あの人形コンビが勝手に選んだんだろ」
二人はメニューに文句を言いながら自分の分を取ると各机に移動した。
「仁も食べなよ」
庵乃に言われ、仁も牛丼を取ると机に移動した。
二人はもうすでに食べていたので、仁も食べ始めた。
ここに来て初めての食事が牛丼とは…。しかも昼飯食べてないやと仁は思った。
「おい、仁。とろとろ食べてんじゃねぇよ。いらないならオレがもらう。貸せ」
荊の手が伸びてきた。
仁は慌てて回避して、牛丼を口に詰め込んだ。
「もう一回風呂入って来るか」
牛丼を食べ終わった荊は立ち上がった。
「また、入るのか?」
仁はビックリして牛丼から顔を上げた。
「荊は風呂好きなんだよ。ねぇー」
庵乃は言うと荊に振る。
「普通だ」
荊は風呂場に行ってしまった。
仁は牛丼を食べ終え暇を持て余す。
「テレビってないのか?」
「ロビーにあるけど、今日は行かない方がいいよ」
庵乃は三人分の丼をワゴンに置くとベッドで本を読み始めた。
仁は仕方なく携帯ゲーム機を取り出し、起動した。
クリアしてないダンジョンを進む。
暫くゲームをしていると荊が風呂から出てきた。
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