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「仁、先に入っていいよ」
庵乃に言われたので仁は先に風呂に入ることにした。
風呂場は猫足バスタブとシャワールームが別である。
仁は手っ取り早くシャワーで終わらせようとシャワーに入った。
さっと終わらせ、部屋に戻ると荊が仁のゲームをやっていた。
「おい!何してんだよ」
仁は荊に詰め寄る。
後ろで庵乃が風呂行ってくると言ったのは聞こえなかった。
「ダンジョン、クリアしてやったぞ」
頼んでもないのに偉そうに言う荊。
「頼んでないだろ!つーか、勝手に触るなよ」
「はぁ?怒られる義理はねぇよ。二つもダンジョンクリアしてやったんだぞ。感謝しろよ」
荊はまだまだ偉そうに話す。
仁はついにキレた。
「二つだと!オレが楽しみに頑張ってきたゲームをダンジョン二つも進めんなよ!ストーリーが分からないだろ。ストーリーが!」
「ちんたら進めてる方が悪いんだよ」
「何だと!?」
仁は荊の胸ぐらを掴む。
荊は仁を睨み付けている。
暫くそのまま睨み合っていると庵乃が間を割ってきた。
「まだやってるのかよ。僕、30分ぐらい風呂に入ってたはずなんだけど」
庵乃は溜め息を着いた。
そんなに時間が経っていたとは思わなくて仁は驚いた。
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