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と言うことは昨日の夜に出ていったきりと言うことになる。
「そんなに心配しなくて大丈夫だよ。よくあることだし」
庵乃が仁の顔を見て言った。
そんなことより食堂に行こうと言われ、仁は初めて食堂に向かった。
食堂は一回にあり、なかなかの広さがあった。
食券機で食べたい物を選ぶ。
「庵乃は何にするんだ?」
「焼き魚セットにしたよ」
食券を見せてくれた。
仁は迷った挙げ句、庵乃と同じものにした。
食券を食堂のおばちゃんに渡し、焼き魚セットを受け取ると座れる場所を探す。
その時、仁は荊を発見した。
「庵乃、荊がいたよ」
「本当だ。ちょうどそこが空いてるし行こうか」
二人は荊が座っている席に移動した。
「おはよう。何で昨日は帰ってこなかったんだよ」
仁は開口一番に聞いた。
荊はめんどくさそうにこちらを向いた。
「別にいいだろ」
荊は煮魚を食べている。
「ちょっと叙!判日君に私達の紹介をしてよ」
荊の隣に三人の女の子がいた。
「…端からミキ、ラン、スー」
「「「そんな昭和のアイドルみたいな名前じゃない!」」」
三人の女の子は口を揃えて言った。
荊はウザいと言わんばかりに顔を歪めている。
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