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「・ぅじ!皇子!」
窓の外では風と雨が
窓に当たり音をたてている。
「皇子、この様なところで寝ておられるとお体を悪く・・・」
「あぁ、済まないね・・・ネル。」
この娘は、先月から王室付きのメイドになったネルだ。
「紫の国から来客が来ております。客間にお急ぎ下さい。」
「あぁ、分かったよ。」
「これは、これはカムイ様!」
「やぁ、カイル皇子、いつもと変わらず力強い目をしてらっしゃる。」
「これは父親譲りですよ・・・」
この方は紫の国を納める侯爵であるカムイ様だ。
髪は腰まで届きそうな長髪で
見た目は女性のような方だ。
「それで、今日は何かお話があると聞いていますが。」
「その事なんだがね・・・・・」
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