第4章 せかいの果て

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「・ぅじ!皇子!」 窓の外では風と雨が 窓に当たり音をたてている。 「皇子、この様なところで寝ておられるとお体を悪く・・・」 「あぁ、済まないね・・・ネル。」 この娘は、先月から王室付きのメイドになったネルだ。 「紫の国から来客が来ております。客間にお急ぎ下さい。」 「あぁ、分かったよ。」 「これは、これはカムイ様!」 「やぁ、カイル皇子、いつもと変わらず力強い目をしてらっしゃる。」 「これは父親譲りですよ・・・」 この方は紫の国を納める侯爵であるカムイ様だ。 髪は腰まで届きそうな長髪で 見た目は女性のような方だ。 「それで、今日は何かお話があると聞いていますが。」 「その事なんだがね・・・・・」
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