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強引になるシュンの運転。
本当にギリギリだった。
暑さで少し崩れた化粧を直し、何も言わず車を降りた。
誰も居なくなった廊下をカツカツと歩き、教室のドアを開けた。
一斉に集まる視線。
いつもの事と分かりながら、気持ちいいような、ムカつくような気持ちになる。
静まりかえる教室。
私は皆が避ける一番前の真ん中に一人で座った。
なんとか間に合った。
ざわつく教室の中、オカマの様な声が響いた。
「ミナミ~」
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