ご挨拶

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み「でも、やっぱり貸してあげない」 え「。。。」 いつもの事でした。今、思い出しても何も言い返さない自分に苛立ちます。 言わないのではなく、言えなかったんです。 私の両親は、今までケンカしている所を、一度も見た事がありません。 典型的な亭主関白で、無口な父。 明るくて、父の事が大好きな母。 姉、兄は、年子で私とは7才離れていました。 母親は、私をとても可愛いがっていました。しかし、7才離れていたとしても、姉達も、子供です。 「あんたなんかいなくていい」 「あんたが生まれて来なければ良かった」 「目障り」 毎日、両親がいない時を狙って言ってきました。 しかし、私は、姉と兄が好きでした。 嫌われたくありませんでした。 母親の私に対しての、溺愛に対しての嫉妬だと幼心に分かりました。 嫌われたくない。。 ねーちゃん、にーちゃんと仲良くなりたい。。
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