1st 森の中で。

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  頬を撫でる心地よい風がなくなった。 「……着いたわ。」 手を離し、目だけで周りを見るアキ。 たくさんの人がいる。 いや、人の形をしていても獣の耳がついていたりするものも居る。 「中央にある国フルーリアだ。」 「都市部なのね…。」 微かに顔をしかめる。 「あぁ。とりあえずギルドに行こう。 君が来たことを知らせないと。」 「ギルドに要請されたのね…。あの爺も諦めが悪い。」 呆れた様に呟く。 「さ、こっちだ。」 光夜はアキの腕を掴み、人混みを進んでいく。  
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