1st 森の中で。

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しばらく歩くと灰色の大きな建物が現れた。 「ここがギルドだ。世界で2番にでかい。」 アキは建物を見上げる。 「(アイツの気配……やっぱりね。)」 小さくため息をつくアキに気付かず光夜は中に入っていく。 「マスターが待ってる。」 中は飲み屋みたいになっていて、アルコールの臭いが充満している。 酔っぱらいが多いようで罵声のようなものも聞こえる。 「1階は依頼受付と情報交換するとこなんだ。 居酒屋みたいに酒とか飲めるようになってるんだ。 マスターはこっちだよ。」 依頼受付カウンターの横にある階段を上っていく。 「…移動魔法が使えない様に結界があるのね。」 「侵入者対策にね。 最上階まではエレベーターがあるからそれで行こう。」 結界なんて壊せばいいのに…と内心思うが、口には出さない。 最上階に行くと豪華な装飾をした扉と普通の扉がいくつかあった。  
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