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しばらく歩くと灰色の大きな建物が現れた。
「ここがギルドだ。世界で2番にでかい。」
アキは建物を見上げる。
「(アイツの気配……やっぱりね。)」
小さくため息をつくアキに気付かず光夜は中に入っていく。
「マスターが待ってる。」
中は飲み屋みたいになっていて、アルコールの臭いが充満している。
酔っぱらいが多いようで罵声のようなものも聞こえる。
「1階は依頼受付と情報交換するとこなんだ。
居酒屋みたいに酒とか飲めるようになってるんだ。
マスターはこっちだよ。」
依頼受付カウンターの横にある階段を上っていく。
「…移動魔法が使えない様に結界があるのね。」
「侵入者対策にね。
最上階まではエレベーターがあるからそれで行こう。」
結界なんて壊せばいいのに…と内心思うが、口には出さない。
最上階に行くと豪華な装飾をした扉と普通の扉がいくつかあった。
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