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1年に一度、開かれる女神エトロへの感謝祭。そこで僕、ハヴェルは1人の女性に心を奪われてしまった。
桃色の綺麗な髪、整って「凜」とした表情の中にも優しさが感じられる顔、そんな人の名前は「ライトニング」さん。僕が彼女に見とれている間に、一緒に来た友達が色々と話し掛けて来たが全く頭に入らなかった。
彼女に夢中の僕に、まるで女神エトロがチャンスをくれたかのような事が起きた。
「…あれ?今、何か落としたような…」
僕は、すぐさまそこへ向かい、予想通りの物を見つけた。
「ピンクの小袋?…案外重いな…何が入ってるんだろ?」
中身が気になったが、そんなことは今はどうでも良かった。
「あの人が向かう所って…セラの所かな?」
運が良いことに、僕と彼女の妹であるセラは同じ学校で同い年であった。そしてセラは女神エトロに祈りを捧げる巫女の役を勤めているのだ。そうなれば話が早いと、僕はセラの所へ心を弾ませながら向かった。
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