異変

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(天国ってあるのかな……父さんと母さんに会えるかな……) そんなことを考えながらこの世との別れを待った。 おかしい。 違和感を感じた。 翔太は目を開けた。 手首から血が止まっている。 それどころか傷が消えている。 確かに俺は手首を切った。 一回で逝けるよう深く切ったはず。 (なにが起こったんだ!?) 俺は驚きを隠せないでいた。 ふとあの夢を思い出す。 鏡の中の自分を。
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