一章

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「なんでこうなってんだ・・・・・?」 空は血のような朱 足下には引き裂かれ、もはや原形が何であったかもわからなくなった肉の塊 奥で何かの肉を貪る人とも獣とも言えない化け物 その光景を前にいつもと同じように過ごした1日が酷く遠く感じる 「俺はただコンビニに晩飯を買いに行っただけなのに!?」 夢であってほしいと願った、嘘であってほしいと願った だが変わる事の無い事実が俺を現実へと引き戻す 目の前の化け物がゆっくりと振り向く 「ハラ、ヘッタ・・・・オマエ、クワセロッ!!」 数メートル離れていたはずの化け物が今は長い爪のようなものが付いた腕を振り下ろす所だった 「は・・・・・?」
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