一章

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「おはようございます。只今の時刻は8時です。」 タイマーで起動するテレビの音で俺の1日は始まる 「あれは・・・・・・夢?」 化け物に胸を貫かれた焼けるような痛み、殴り飛ばした時の骨の砕ける音、首をはねた時の肉と骨を引き裂く感覚 夢と片付けるには余りにも生々しい 手を見ても何にも変わっていない 一階に降りて台所に入るとコンビニで買ったままの弁当 何一つ変化の無い家の中 「あぁ、夢か、夢だよね。あんなファンタジーみたいなのが現実な訳がないもんな!」 あ、そういえば自己紹介がまだだったね 俺の名前は御影零(ミカゲ レイ)、高校一年になって1ヶ月がたった 両親は旅行で外国に行っているだろう だからこの家には一人で住んでいるって訳 とりあえず昨夜買っておいた弁当を食べ学校に向かうとしよう
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