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隆二はずっとバイトを掛け持ちして忙しい毎日だった。
久々の隆二とのデート…いつもと違う、高そうなレストランに連れて行ってくれた。
食事を済ませ、隆二は花束と小さな箱を…照れくさそうにあたしに渡した。
「わぁ…ありがとう!」
あたしは笑顔で受け取り、小さな箱を開けた。
「結姫、改めて…俺と結婚して下さい!」
キラキラ光る…ダイヤのリング。
隆二がくれたのは、婚約指輪だった。
「隆二…はい!幸せにして下さい…」
あたしは嬉しくて涙が溢れて…隆二も目を潤ませていた。
隆二は指輪を取り、あたしの左手の薬指にはめてくれた。
「良かったのに…こんな高い物じゃなくて。」
「記念になる物だから!バイトも頑張ったし、大丈夫!」
隆二は笑ってそう言った。
幸せ…それ以外に言葉はない。
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