2593人が本棚に入れています
本棚に追加
「隆二…あたし、隆二とも別れるつもりだったの。ちゃんと話して…なのに、隆二の顔を見たら…離れられなくなっちゃった…」
「俺、良かったと思ってるよ。」
「良かったって?」
「あのまま、何もなく結姫と結婚できても…きっとうまくいかなかったと思うんだ。」
「どうして?」
「俺、結姫に出会った時から…元カレにはどう頑張っても勝てないって思ってた。
それから結姫は俺を愛してくれたけど、いつもなんか不安だった。勝ち負けじゃないけど、これでやっと…初めて結姫の中の彼の存在に勝てた気がするよ!」
「隆二…」
「だから、良かった…結姫が戻ってきて良かった…」
隆二はそう言って、優しく抱き締めてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!