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「隆二、お願い!あたしを殴って…」
「はぁ?んな事、できないって!」
「お願い!そうじゃなきゃ…申し訳なくて戻れない。」
ぺチッ
隆二に、軽く頬を叩かれた。
「もっとちゃんと!そんなんじゃ…あたしのした事、許されないよ…」
「結姫、俺だってそこまでバカじゃない。惚れた弱味は確かにあるけど、もし違う相手なら俺だって許せなかった。
…圭吾くんだから、俺は結姫を受け入れられる。ずっと…結姫が想ってきた相手だから。」
「隆二…ごめんなさい…」
「いいよ!おかげで俺もスッキリした。これで、心置きなく結姫と結婚できる!そうだよな?」
「あたしで…いいの?」
「他に誰がいる?俺は結姫を愛してる…出会った頃から、今も変わらない。」
「あたしも…本当に本当に…隆二だけを愛してる!」
「知ってる!」
隆二は笑ってそう言った。
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