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隆二は優しくキスをして、強く抱き締めてくれた。
隆二と抱き合える事、隆二の腕の中にいられる事…嬉しくて涙が出た。
裏切ったのはあたしなのに、許して貰うなんてズルイのに…どうしようもなく勝手だと分かっていても、あたしは隆二に戻ってしまった。
愛してる…今度こそ、隆二だけだと言い切れる。
「隆二…本当に、本当にいいの?」
「何が?」
「あたしを…許せるの?嫌なら…無理ならちゃんと言って欲しい…」
「もし俺が無理だって言ったら、結姫は俺から離れられる?忘れられる?」
「隆二に…無理とか我慢、させたくないよ。」
「そうじゃなくて、結姫は?結姫は俺と離れて…別れて平気なの?」
「やだ…けど、あたしが悪いんだから…」
「俺もやだ。だから離さない!」
「隆二…ごめんなさい…」
「謝るなよ~!俺は、今 結姫がここにいるのが嬉しい…それだけだよ。」
そう言って、隆二は優しく微笑んだ。
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