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「ふー……ソウの初仕事が終わったね、お疲れ様!!」
スーラは部屋の片隅に座るソウの前に笑顔でしゃがみ込んだ。
じっと見つめて来る薄紅色の眼差しから、思わず目を逸らす。
「……仕事……私は別に……」
「何言ってるの。エギとの戦いに勝ったんだから立派な初仕事だよ!!」
「そういえば初仕事か。祝賀会でも開こうか?」
ラルフも、隅に座るソウを追い詰めるように歩み寄って来る。二人の圧迫に、ソウは目の行き場をなくしてしまった。
「……なあ……俺重傷だけどやるのか? 祝賀会なんて……「俺が最高ダメージ受けた記念」の会にしないか?」
大きなベッドを一人占領する包帯ぐるぐる巻きのゴッシュが言う。ちなみに、ゴッシュが開けた高級酒は本当にかなりの品物らしいが、彼は飲めずにラルフとブラゾで飲んでしまった。
「あれ来客用か贈答用だったのに……」
「なあ、俺エギ戦頑張ったよな……? 頑張ったのに……」
そんな彼らを眺めながら、ソウはブラゾとロウのことを考えていた。
――これからも仲良くしててね……私みたいにならないように。
頭に浮かぶ彼らの笑顔につられて、ソウは少しだけ微笑んでいた。
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