序章

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いつもの朝と少し違うのはなんでだろう? ちゃんとリリーもいるし、いつもの待ち合わせの角にいる。 なにが違うんだろう・・・? 少し首を傾げてみたが、なにが違うのかよくわからない。 「結女(ゆめ)っ!!!はぁ、遅れてっ、ごめん、はぁ・・・っ、それと、おはよう^^*」 朝から爽やかな笑顔で息を荒くして優があたしに謝る。 少しだけいつもと違ったのは、優があたしより遅かったからなのか。 「・・・優、遅い。」 「え、朝俺と会って第一声が優遅い?!?!?!おはようの間違いじゃないっ?!?!」 「・・・優、・・・遅い・・・行くよ」 「え、あ、おうっ」 「お昼・・・なんか奢[おご]って」 「はいはい♪」 優は毎日楽しそう。 顔にそう書いてある。 ・・・でも、優はあたし以外の人に、必要以上の表情はみせないし、会話も交わさない。 それでも優はなんでもできるからモテる。 ・・・あたしの"お守り"があるからいつも告白とかは断るけど・・・この関係は、いつまで有効・・・? 優はあたしのこと、どう思ってるんだろう? あたしは優のこと、どう思ってる・・・? ・・・好き。 ・・・大事。 "幼なじみ"とかよりも、先にこの感情が浮かぶ。 優の気持ちが知りたい。
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