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ま
放課後にはなったが、「いざ鎌倉」なんて気持ちで先輩の待つ部室へはいけなかった。
午後の授業中ずっと、先輩のおっぱいがいっぱい、雄々しい自分を抑えつけるのに必死で授業が頭に入ることはなかった。この状態で先輩に会うのはまずい……。
しかし、こういうときに限ってうまくはいかないもので、珍しく先輩のほうから迎えに来たのである。
先輩を目撃した友人は、そそくさと前かがみで撤退をしていった。
「待ちきれないから来ちゃった☆てへ」
「一昔前のドラマのリアクションとか、どうでもいいですから……」
「む、どうした昼ごろのセンシティブな反応が一気になくなっているぞ!後輩君!」
「ちょっとありましてね……」
さりげなく先輩の胸元に視線が行ってしまうのは、男の子故の性。いや、昼の珍事のせいだ。そう思いたい。
「ふぅん」
こちらの視線に気づいたかは定かではないが、先輩は少し身をよじって、さりげない流し眼で僕を部室へいざなっていった。
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