衝突

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食事を終えて再び写真に目を落とした。 「こんなちっちゃいのに、ちゃんと生きてるねんで。 来週には心臓動くん見える予定なんやって。 すごいなぁ。 うちら、パパとママやねんで。」 「ほんまやなぁ。 おかんに電話せなあかんな。 確定診断受けたんやし。」 そう言って誠は電話をし始めた。 私もわざと離れた場所で母親に電話をした。 母親は 『まだおめでとうはゆわへんからな。 あんたらがちゃんと籍入れて環境整ってからお祝いしてあげる。 明日、退学の手続きしてきぃや。 私のサインとかもいるやろからとりあえず送ってきて。 あんたはおとなしくしてなあかんから。』 冷静な声の陰に嬉しさが綻ぶ話し方だった。 母との電話を終え言葉の重みを噛み締めた。 おめでとうはまだ言わない… 確かに私達が望んだ環境でできた子ではない。 子育てに関しての環境は全く整っていない。 .
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