42人が本棚に入れています
本棚に追加
誠は一瞬にして態度を変えた。
「ちゃうねん、海砂が産みたいなら、産むべきや。」
「じゃあ何やねんその態度。」
「…ごめん。
俺、今、冷静でいられへんみたいや。
先帰るわ。」
「うちケーキとお赤飯買って帰るから。
今日、誕生日やし。
お祝い事は、お赤飯食べな。」
誠を見ないでスーパーの方向へ歩みを進めた。
お赤飯を買ってケーキ屋さんでケーキを買った。
今日はささやかなお祝いをしよう。
お腹の中のあなたと、成人した私の為に。
.
最初のコメントを投稿しよう!