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家に帰ると誠はベッドに寝そべっていた。
ケーキを冷蔵庫に入れてお味噌汁を作りお赤飯を広げた。
「誠?
赤ちゃんのこと、喜んでくれるなら、一緒に食べて。
喜んでくれへんなら、うちだけ食べるし、
一人で育てるから。」
誠はこちらを向き黙って横に座った。
「さっきは…
悪かった。
パニくってて…
わけわからんかった。」
そう言って私のお腹を摩る。
「…実感、ないなぁ…
俺、パパなんやなぁ…
食べよ、赤飯。
お祝いしなな。」
私は途端に笑顔になる。
誠が認めてくれて、一緒にお祝いしてくれて、
嬉しかったのだ。
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