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「峻兎」
「どうした?美弥」
今、登校中なんですが皆さんの視線が痛いです。
「なんか凄い見られてるね?」
俺は美弥のせいだよ?と言おうとしたが堪えて、「そうだね」と返す。すると美弥が「私達有名人になったみたいだね」って満面の笑みで言ってきた。
今世紀最大の萌えでこざいます。ありがとうございます。
「もうそろそろ学校だね」
と美弥が言ってきて俺は現実に帰ってきた。
学校?
「あーー!?」
課題忘れた…。
「どうしたの?」
「課題忘れたw」
「私も手伝うから頑張ろ!!」
……幸せなうちに死んでしまいたい……。
「………兎?峻兎?」
「ん?どうした?」
「峻兎の魂が口から出てたよ?」
「ありがとう」
美弥の顔が一瞬にして茹蛸になった。
「別に私は何にもしてないよ?」
顔を茹蛸にしたまま美弥が言ってきた。
「いいや、美弥が声を掛けてくれなければ今、お袋のところに行ってた…」
「じゃあ私が声を掛けて良かったんだね?」
なんて美弥がまた満面の笑みで言ってきた。
もう死んで良いです。ありがとうございました。
「峻兎!死んじゃダメだよ?」
「美弥は読心術使える?」
「使えないけど、何となく?」
美弥をホントに凄いと思った瞬間だった。
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