みんなの視線が痛いです

2/8
前へ
/55ページ
次へ
「峻兎」 「どうした?美弥」 今、登校中なんですが皆さんの視線が痛いです。 「なんか凄い見られてるね?」 俺は美弥のせいだよ?と言おうとしたが堪えて、「そうだね」と返す。すると美弥が「私達有名人になったみたいだね」って満面の笑みで言ってきた。 今世紀最大の萌えでこざいます。ありがとうございます。 「もうそろそろ学校だね」 と美弥が言ってきて俺は現実に帰ってきた。 学校? 「あーー!?」 課題忘れた…。 「どうしたの?」 「課題忘れたw」 「私も手伝うから頑張ろ!!」 ……幸せなうちに死んでしまいたい……。 「………兎?峻兎?」 「ん?どうした?」 「峻兎の魂が口から出てたよ?」 「ありがとう」 美弥の顔が一瞬にして茹蛸になった。 「別に私は何にもしてないよ?」 顔を茹蛸にしたまま美弥が言ってきた。 「いいや、美弥が声を掛けてくれなければ今、お袋のところに行ってた…」 「じゃあ私が声を掛けて良かったんだね?」 なんて美弥がまた満面の笑みで言ってきた。 もう死んで良いです。ありがとうございました。 「峻兎!死んじゃダメだよ?」 「美弥は読心術使える?」 「使えないけど、何となく?」 美弥をホントに凄いと思った瞬間だった。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加