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「本当にスイマセンでした」
「分かれば宜しい」
とりあえず優架はいつもの如く半殺しになりました。
これ、俺ん家に来た時のお約束な。
「とりあえずなんで俺を呼んだんだよ」
おっと、そうだ。
「いつ海に行くんだ?」
一番肝心なのを忘れるところだった…。
「えっと…来月の休み辺りかな?皆の予定が合わないならずらすし」
「優架って以外といろんな事考えてんのな」
…「以外と」がいらなかったな…。
「俺だってただ単に行きたいって言ってる訳じゃ無いんだ」
「ふーん、そうなんだ」
ってか「以外と」はノータッチなのな…。
「あ、優奈!」
「何よ?兄貴」
「今度皆で海に行くんだけど一緒に行かない?」
俺が聞くと、優奈は
「来月辺りなら部活が日曜日に一回だけ休みなんだよね~、行くの今月でしょ?」
少し俯きながら言った。
「来月に休みが入るなら都合良いわ。な?優架」
急に話しを振ったから優架が「え?俺?なんで?」的な顔になってる。不覚にも吹いた…。
「そうだな、海に行くの来月って決めてたからな、丁度良いな!」
「私も行けるの?やったぁ!」
そういった優奈の顔は凄く無邪気だった…。
優奈と兄妹じゃなければ付き合ってたのにな…。
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