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俺はいつも通りにぼーっとしながら授業を聞いていた…。
キーンコーンカーンコーン…
「では、ここまでテストに出るのでちゃんと復習しておくように」
授業が終わりノートなどを片付けていると、一人の女子がこちらに向かって来るのが見えた。
その女子は俺の机の近くまで来ると「お昼休みに屋上に来てね」と言った。
俺は素っ気なく「分かった」と返事をした。
時間は飛んで昼休みになった。
ガチャ…
「きたきた!」
そこには二人の女子がいた。
「じゃあ私は行くから、頑張りなさいよ!」
「ふぇ!?紗矢ちゃん一緒に居てくれるって?」
美弥と呼ばれた女子は紗矢という女子が一緒にいてくれると勘違いしていたらしく、焦っているようだ。
「じゃあ、あとはよろしくね!」
紗矢は屋上から去っていった…。
屋上は美弥と俺の二人だけになったが、そこには全く言葉がなく、沈黙が支配する場所になった。
そんな状況を破ったのは美弥だった…。
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