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「あの…もしよかったら……」
ああ…恐らくこの展開は告白だろう…。
俺は美弥が口を開くまで待った。
美弥が口を開いたのは昼休み終了直前だった。
「付き合って下さい!!」
「はい?」
…やってしまった…。
予想はしていたがマジで来るとは思っていなかった。
「ご迷惑でしたか…?」
「別に迷惑じゃないよ?」
だって上目遣い+涙目なんて使われたらそういうしか無いじゃん…。
しかし美弥は俺の言葉を聞くと、ぱあっと明るい笑顔になった。
「じゃあ…!」
「付き合うよ」
俺がそういった瞬間美弥は抱き着いて来た。
「ありがとうございます!」
抱き着かれたときに転びそうになったが、何とか堪えた。
「うぇっグスッ…」
「えっ?なんで泣いてるの?オレ、何かした?」
「峻兎さんは何にもしてませんグスッ。峻兎さんが付き合ってくれたのがグスッ嬉しくて…」
美弥がどれだけ好きだったのかが分かった瞬間だった。
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