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「はっ!!」
「ふぇっ!?」
気付くと隣に美弥がいて、不安そうにこちらを見ていた。
「峻兎泣いてたよ?」
そう言われたため頬を触ってみると、確かに涙の筋が残っていた。
「どうしたの?何かあったら溜め込まないで私に言ってね?」
美弥はそういってニッコリ笑った。
「ありがとう美弥」
俺も美弥に釣られてニッコリ笑った。何か久しぶりに心から笑えたような気がするな…。
ふと外を見ると夕日が空を紅く染めていたので、時計を見ると17:30を過ぎたところだった…。
「え?」
「どうかした?」
何時間寝てんだよ自分…。
「美弥はずっと俺のこと見てたの?」
とか聞くと美弥は少し恥ずかしそうにしながら言った。
「実は私も少し寝ちゃった…エヘヘ」
……なんだよエヘヘって。可愛いじゃねーかちきしょー。
「そろそろ帰る?」
やばい…時間無いの忘れてたわーw
「そうだな…帰るか」
そういって俺達は教室を出た。
外に出て数分歩いたところで美弥が
「峻兎の家はどこら辺にあるの?」
とか聞いてきたから俺は
「あそこのマンションだよ」
指を指して言ったら、美弥はビックリしたような顔をして
「私も住んでる!!」
と言ってきた。
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