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「…なめてんのかコラ!?
俺の小説(Kの悲劇)、なめてんのかコラ!?」
登場人物一覧を目にした瞬間、ちょっきさんは、私の襟首を床から拾い上げ、再びユッサユッサと揺らし始める。
なぜかおしゃれメガネはご立腹しているようだ。
意味わからん。
私は揺さぶられながらも、何とか声をだした。
「ちょちょちょちょちょっと落ち落ち落ち落ち落ちつぷぎょッ!」
「うるさい黙れ!」
本日四度目のちょっきチョップが、私のみぞおちに炸裂する。
これは理不尽すぎる。
涙目の私に構うことなく、ちょっきさんは言った。
「この●●cmってなんだ!?
明らかに身長とかじゃないだろ!?」
それを聞いて私は思った。
…やれやれだぜ。
これだからど素人は…。
と。
そして続けて思った。
…仕方ない。
このおしゃれなメガネだけが取り得の、おしゃれメガネに説明してやるか…。
と。
心の中でそうぼやきながら、私は口を開く。
「そんなこともわからないんですか?
これは各登場人物のポークビッぷぎょッ!」
「おまっ!!
ただでさえエブリ●●から目え付けられてる癖に、またしても強制非公開になるような発言はやめろっ!!
そして数値が生々しすぎるっ!!」
怒りと焦りが入り混じるおしゃれメガネに対し、私は最後の力を振り絞って言った。
「じゅ…15cm以上は、ジャ、ジャイアントフランクだよぷぎょっ!ぷぎょっ!ぷぎょっ!ぷぎょっ!ぷぎょっ!ぷぎょっ!ぷ……
……そしてようやく物語は、読者様の貴重な時間をただ奪っただけの寸劇を経て、本編へと突入するのであった……。
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