クッキー

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軽く 妖しく 耳元で 鼓動を拐うような 吐息混じりの 言葉 キラキラと 光の粒 蜂蜜色の唇 瞬きの度に 揺れる瞳 イミテーションの愛撫 雑踏の中 さざめく歌声 信実と虚像の間 その全てが まるで お伽噺のよう 加減を違えると 崩れてしまう 甘いお菓子の家 ……………クッキーの 扉 開ける時は 気をつけて 壊してしまえば 二度と戻ることは 叶わないのだから… 【 luca 】
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