私は猫

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 バクンッ。  心臓が高鳴る……なんてものじゃない。破裂寸前。目を逸らしたいのに、その笑顔に釘付けになって目が離せない。その間、バクンッ、バクンッ、と心臓は暴れる。   「久しぶり……で、合ってますよね?」    その何の問題もない問いに答えられないほど、私は彼に心を奪われていた。
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