私は猫

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  ――――――   「…っ……んんッ………」  醜い、汚い、この行為を何度繰り返しただろう。彼の部屋で彼を感じると、どうしてもシたくなってしまう。 「気持ち悪い……」  自分が嫌で嫌で仕方ないのに、気持ち悪いって思うのに、何度も耐え切れずに今に至る。  それでも、目をつむって彼を思い描いて、彼の優しい声や仕草、感触を作りだして浸る事は何よりの幸せ。  未だに友達はいない。勿論彼氏なんてできない。寂しい私を慰めてくれるのは、彼と過ごした日々の記憶と、私の中の私が勝手に作りあげた彼だけ。
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