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『これは…』
彼女が手に取った古びた本
綺麗に飾られた表紙には
『……鎌を持たない…
死神?』
『いぃぇ? それは鎌を持てなくなったのです』
後ろから幼い声が聞こえた
綺麗なブロンドの髪にピンクのドレス
そして
血のついた鎌…
鎌以外はお人形さんみたいな
小さな女の子
『そのお話はね?
死神の男の子が小さな女の子に恋をする話なの』
少女は少し間を開けて呟いた
『でもその子
死んじゃったの』
ヘルは疑問を問いかけた
『どうして死んじゃったの?』
少女は声を震わした
『死神は彼女の魂を削る為に現れたの…』
ヘルはハッとした
そう
主人公の少女の近くに死神が居ると言うことは…
少女の死は近かったと言うことだ…。
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