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そして、
ついに放課後になった。
時刻は16時30分。
「…そろそろくるかなぁ…?」
もの影に隠れて屋上の入り口をずっと見つめてみた。
じーー…………。
じーー…………。
じー……………。
ギギィ
ドアの開く音が聞こえ、バッドや、サッカーボール、木の棒や様々な物をもった、複数の男女が屋上に出てきた。
いったいなんだろう…?
男女がなにかいっている…
よぉく耳をすましてきいてみた。
「桜井のやつぼこぼこにしてやる。」
「人の男とるなんてサイテーだな」
「おまけに弱いものいじめして金取るなんて女でもゆるせねぇな」
「直人くん。わたしはいいの…」
「大事にしてたのに四つ葉のクローバーのストラップ!」
男女は口々に言う。
身震いがした。
私は隠れて時間がたつのをひたすら待った。
冷や汗も出た。
私…なにもしてないのに…あのストラップだって手紙に入ってたやつだし、とったりなんてしてない…
ポロポロ涙が出た。
声を出さないように、おしころして泣いた。
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